作品案内と銘打ったが成人してる日本人で「走れメロス」を知らない人っているんだろうか。
本作は現行のほとんどの中学校の国語の教科書に載っている。
教科書の教材として定番化しすぎた「走れメロス」は
幾度もアニメ化され、
http://www.youtube.com/watch?v=2NJR3wtaaew
http://www.youtube.com/watch?v=XQu_18vrnKY
児童のための声楽曲が2曲も作られ、
http://www.youtube.com/watch?v=tr0ESl9Gtkk
http://www.youtube.com/watch?v=U3TEkIfAiu4
吹奏楽の曲になり、
http://www.youtube.com/watch?v=RD7g_9w1FQI
秋元康のネタにされ、
http://www.youtube.com/watch?v=Wig2ZxJeAqk
http://www.youtube.com/watch?v=hQ5giJbSaXw
ついにパチスロ化を成し遂げた。
すごいね。
また、一部の教科書では、セリヌンティウスがメロスにマントを着るようすすめる場面の「まっぱだか」が卑猥すぎるということで「ほとんど全裸」に改編されているという。
…それはどうなんだ?暑苦しいくらいの美談をやっておいて最後にすっぽんぽんのメロスが赤面する姿を持ってきて落とすとこに芸人太宰の真骨頂があるのに。ていうか「ほとんど全裸」って何なんだ?半裸じゃいけないのか?全裸と半裸の中間ってことか?ハミチンしてるのかな?
あと数十年は「走れメロス」を色眼鏡無しに初読できる日本人は生まれてこないと思う。たまたま原作に触れて、なんとなく読む、ということは、まずない。作品以外のあれこれがやかましすぎて作品との純粋な出会いをかえって遠ざけてしまっている。でもそれが名作として神格化されていく過程なのかもしれない。やんぬる哉